1 風 を当 てると氷 はとけやすい?
1つめは、せん風機で氷に風を当てた氷と風を当てない氷のとけ方をくらべてみよう。
せん風機の風はすずしいから、風を当てた氷はとけにくいのかな。
用意 するもの
氷(同じ大きさで同じ形のもの2こ)、皿(同じ大きさで同じ形、色のもの2こ)、
せん風機、時計(ストップウォッチでもよい)
実験 の方法
①冷凍庫から同じ大きさ、形の氷を2こ出して、それぞれ皿に置く。
②1つはせん風機の風を当て、もう1つは風が当たらないようにする[そのほかの条件は変えない]。
③それぞれのとけ方を5分ごとに観察する。

予想 しよう
どちらの氷がとけやすいか、それはなぜかを予想しよう。
結果 をまとめよう
実験の結果や予想通りだったかなどをまとめよう。
せん風機の風を当てた氷の方がはやくとけた。

せん風 機 が、冷 たい空気 をふき飛 ばした
風を当てた氷の方がとけやすい理由を考えてみよう。
氷は周りの空気より冷たいので、氷の周りの空気が冷やされる。
せん風機で風を当てると、冷たい空気がふき飛ばされ、温かい空気が周りから移動するため、とけやすい。

2 包 んだ氷 はとけにくい?
2つめは、新聞紙、ガーゼ、アルミはくで氷を包み、とけ方を比べる実験だ。
ガーゼはさわると温かい手ざわりがするから、とけやすいかな。
用意 するもの
氷(同じ大きさで同じ形のもの4こ)、皿(4まい)、新聞紙、ガーゼ、アルミはく、時計(ストップウォッチでも)
実験 の方法
①冷凍庫から同じ大きさ、形の氷を4こ出す。
②1つはそのまま皿に置き、残りは、新聞紙、ガーゼ、アルミはくで包んで皿に置く[そのほかの条件は変えない]。
※実験を始める時間にできるだけ差が出ないように、すばやく包もう。
③それぞれのとけ方を5分ごとに観察する。

予想 しよう
どの氷がとけやすいか、それはなぜかを予想しよう。
結果 をまとめよう
実験の結果や予想通りだったかなどをまとめよう。
アルミはくで包んだ氷がはやくとけた。新聞紙とガーゼで包んだ氷はとけにくかった。

熱 を伝 えやすいもので包 むととけやすい
アルミニウムは熱を伝えやすいので、アルミはくで包んだ氷は、周りの空気の熱が伝わってはやくとけた。
新聞紙とガーゼは熱を伝えにくいので、周りから熱が伝わりにくく、氷はなかなかとけなかった。


氷を、ガラスの皿、金属の皿、発泡スチロールにのせて、とけ方を調べてもいいね。

3 とけてもわれない氷
氷をつり糸でわったはずなのに、またくっついてしまう。不思議な氷の実験をしてみよう。
●注意
氷をさわるときは、軍手をつけよう。
ぬれてもよい場所で実験しよう。
つり糸でけがなどをしないように気をつけよう。
用意 するもの
牛乳パック、水、つり糸(テグス)、ペットボトル(2L入り)、台(2個)、軍手
実験 の方法
①牛にゅうパックをよくあらい、9割くらい水を入れ、冷凍庫でこおらせる。
※こおると体積が増えるので、いっぱいにはしないこと。
②ペットボトルに水を入れ、口につり糸を結んでふたをする。これがおもりになる。
③ ①がこおったら、牛にゅうパックから出して台の間に置く。
※冷凍庫から出し、数分置いて少し氷をとかしてからパックをやぶる。
④氷に②をかける。
⑤おもりや氷がどうなるか調べる。

予想 しよう
おもりや氷はどうなるか、それはなぜかを予想しよう。
結果 をまとめよう
実験の結果や予想通りだったかなどをまとめよう。
つり糸があたっているところの氷がとけ、つり糸はだんだん下がっていく。
つり糸は氷をつきぬけるが、氷は割れないでくっついている。

圧力 をかけると氷 がとける
氷を強くおすなど、圧力をかけると氷がとけるが、圧力がなくなるとまたこおるため(「復氷」という)、つり糸が氷をつきぬけても氷はわれない。

圧力をかけるととけるが、圧力がなくなると、ふたたびくっつく。