みんなは、将来どんなお仕事につきたいかな。周りのお友だちやクラスメイトが興味をもっているお仕事も分かれば、参考にしたいよね。今回は、200を超えるお仕事について調べられる学研キッズネットの「未来の仕事を探せ」コーナーで、2024年に読まれた回数が多い職業を大調査。トップ10を、2025年の注目のお仕事としてランキングにしたよ。記事の後半では、同じように「資格・検定ガイド」コーナーのうち2024年にたくさん読まれたトップ5を紹介するよ。
ゲーム系・スポーツ系が上位、ブリーダーが初登場
2025年のランキングでは、ゲーム系、スポーツ系が上位を占めたよ。3位の野球選手は、一昨年8位、昨年6位とランクアップしていて、アメリカのプロ野球リーグ・メジャーリーグでの大谷翔平選手の大活躍が影響しているかもしれないね。昨年初登場したeスポーツ選手は今回も5位をキープしたよ。4位の保育士、6位のケーキデザイナーも毎年、人気が高い。7位に初登場したのはブリーダー。テレビや報道で保護犬・保護猫が話題になることもあって注目されたのかも!? 10位には医師が復活のランクイン。ブリーダーと医師の代わりに、昨年8位の美容師・ヘアデザイナー、昨年10位のプログラマーがランク外になったよ。
1位 ゲームクリエーター
ゲームクリエーターは、コンピュータやスマホのゲーム制作に関わる全員の呼び方のこと。ゲーム制作は、数十人から100人規模の専門家が協力して行う共同作業。どんなゲームを作るのかを考えるプランナーなどの企画職と、物語を書くシナリオライターやゲームが正しく動くようにプログラムを組むプログラマーなどの技術職がある。プログラマーはもちろん、その他の仕事を目指す人も、コンピュータやプログラム言語の基本知識を学んでおこう。ゲームの開発期間は1~2年と長く、情熱も必要。
2位 サッカー選手
サッカー選手は、プロスポーツ選手の中でも花形の職業の一つ。サッカーのクラブチームと契約し、活躍することで収入を得る。日本のプロサッカーリーグはJ1、J2、J3に分けられ、それぞれのクラスで優勝を目指す。海外のクラブチームにスカウトされて、日本以外で活躍する選手も増えている。プロサッカー選手になるには高校や大学などのチームで活躍してプロのクラブチームにスカウトされるか、またはプロサッカークラブのユースチーム(プロサッカークラブが運営する育成組織)に入って活躍して認められてクラブチームに入る方法などがある。
3位 野球選手
野球選手は、プレーで観客に感動を与えるスポーツ選手の代表例。プロ野球球団と契約し、試合に出場して収入を得る。日本では、日本野球機構(NPB)に所属する12チームが中心だが、NPBに属さない地域密着型の独立リーグも全国で増えていて、プロになるチャンスは広がっている。活躍の場は国内にとどまらず、世界最高峰といわれるアメリカのプロ野球リーグであるメジャーリーグを熱狂させる日本人選手も出てきた。プロ野球選手になるには、高校や大学、社会人のチームで実力を示すことが第一。球団のスカウトの目に止まり、ドラフト会議で指名されてプロの仲間入りするのが一般的だ。
4位 保育士
保育士は、子どもを預かって育てる「保護者プラス先生」役。おとなの理屈が通じない相手に対応できるだけの、にんたい力や遊び心を持つ人に向いている。子どもを預かるだけでなく、食事などの生活習慣に関すること、言葉や運動の発達の手助けなども行う。保育士になるには国家資格が必要。厚生労働省が指定する養成施設(大学、短大、専門学校)を卒業するか、年2回ある保育士試験に合格すれば資格を取得できる。少子化で乳幼児の数は減っているが、国や自治体が「子育て支援」を積極的に行っており、活躍の場は広がっている。
5位 eスポーツ選手
eスポーツ選手は、コンピュータゲーム、ビデオゲームの対戦ゲームの競技大会に出場して勝利を目指す。eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略。eスポーツ選手になるための資格はないが、ゲーム好きというだけでプロになるのは難しい。専門のコース・学科がある高校や大学などで知識やスキルを身につけよう。大会で活躍すればプロゲーミングチームからスカウトされることもあるし、「日本eスポーツ連合(JeSU)」は大会での実績を基に独自のプロライセンスを発行している。海外でのeスポーツ人気は日本以上で、将来はオリンピック種目になるかもしれない。
2025年の注目の資格・検定はコレ!
イータイピング・マスターは、パソコンのキーボードをどれだけ速く、正確に打てるかを判定する検定試験。パソコンの初心者がつまずきがちな、キーボードを使っての「タイピング(入力)」は、自己流で操作している人もいるだろうが、いちいちキーボードの表面にある文字(かな、アルファベット)を確認しながらでは大変。イータイピング・マスターは、手もとを見ないで、視線をモニタ(画面)に向けたまま入力をする「タッチ・タイピング」というワザを磨くための検定試験で、だれでも受験できる。
歴史能力検定は、学校のテストや受験問題とはひと味ちがう、歴史の知識と理解を身につけるための検定。暗記の成果を問うものではなく、世界的な出来事の裏にある事がらを考えさせたり、テレビの大河ドラマやクイズ番組などで見聞きする話題を扱ったりしている。歴史の勉強は、過去を知るためだけでなく、未来に向かって人類がどう生きていくべきか、よりよい知恵やアイデアを身につけるためにも意味がある。小学生は5級、中学生なら4級が学校で勉強した内容でチャレンジできる目安。
サッカー公式審判員は、公式試合で審判を務める資格。選手とは別な角度から、新たな視点でサッカーにかかわることができるよ。4級から1級までがあり、ランクによって主催団体が異なっている。最初の一歩となる4級は各都道府県の主催で、講習会を受ければ、だれでも取ることができる。講習会の受講資格は、「満12歳以上で心身ともに健康であること」だけ。今、サッカーをやっている人、サッカー中継を見るのが好きな人は、気軽にチャレンジしてみよう。
地図記号や等高線の読み方、地図から何が読み取れるか、世界の地形や気候などを学ぶことで、地図を楽しく読み、使いこなす力を養える検定。検定は「基礎」と「専門」の2つのレベルに分けて実施される。レベルが高い方の「専門」で高得点を取ると「地図地理力博士」の認定を受けられる。ただ「専門」は大学入試レベルの難しい問題が出題されるので、小中学生の合格は大変だ。一方で「基礎」は、小中学校の教科書で学ぶ内容やニュースで話題になった出来事などから出題されるうえ、解答方法も選択肢から正解を探す選択式なので、小中学生でも合格を目指せるぞ。
家庭料理技能検定は、料理についての総合的な知識と技術を試す検定。合格することで、その分野の職業につけるといったものではないが、自分の実力を試すには、いいものさしになる。受験者のうち4分の1以上が小中学生。いちばんやさしい5級は「食生活と栄養」「調理と衛生」について小学生で学ぶレベル、4級は中学の家庭科をマスターすれば合格できるレベルの筆記試験になっている。4、5級はインターネット上で完結するので、自宅でスマートフォンやタブレットから受験できる。1~3級は実技の二次試験があって、「2級合格は料理教室が開ける腕前」ともいわれているよ。
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