200を超えるお仕事を調べられる「未来の仕事を探せ」コーナー。みんながどの仕事に興味を持ったのかを大調査。ここでは2022年に読まれた回数が上位のお仕事を、いまイチバンの注目のお仕事として紹介するよ。そして後半では、「資格・検定ガイド」コーナーで同じように2022年にたくさん読まれた上位のものを集めたよ。
1位 ゲームクリエーター
ゲームクリエーターは、コンピュータやスマホのゲーム制作に関わる全員の呼び方だ。ゲーム制作は、数十人から100人規模の専門家が協力して行う共同作業。どんなゲームを作るのかを考えるプランナーなどの企画職と、物語を書くシナリオライターやゲームが正しく動くようにプログラムを組むプログラマーなどの技術職がある。プログラマーはもちろん、その他の仕事を目指す人も、コンピュータやプログラム言語の基本知識を学んでおこう。ゲームの開発期間は1~2年と長く、情熱も必要だ。
2位 保育士
保育士は、子どもを預かって育てる「保護者プラス先生」役。おとなの理屈が通じない相手に対応できるだけの、にんたい力や遊び心を持つ人に向いている。子どもを預かるだけでなく、食事などの生活習慣に関すること、言葉や運動の発達の手助けなども行うよ。保育士になるには国家資格が必要。厚生労働省が指定する養成施設(大学、短大、専門学校)を卒業するか、年2回ある保育士試験に合格すれば資格を取得できる。少子化で乳幼児の数は減っているが、国や自治体が「子育て支援」を積極的に行っており、活躍の場は広がっている。
3位 サッカー選手
サッカー選手は、プロスポーツ選手の中でも花形の職業の一つだ。サッカーのクラブチームと契約し、活躍することで報酬を得る。日本のプロサッカーリーグはJ1、J2、J3に分けられ、それぞれのクラスで優勝を目指す。海外のチームにスカウトされて、日本以外で活躍する選手も増えている。プロサッカー選手になるには高校や大学などのチームで活躍してプロのクラブチームにスカウトされるか、またはプロサッカークラブのユースチーム(プロサッカークラブが運営する育成組織)に入って活躍して認められてクラブに入る方法などがある。
4位 美容師・ヘアデザイナー
美容師は、カットやパーマなどの髪の手入れやスタイリングなどを行う。ヘアデザイナーはこうした美容師の技術を取得した上で、より流行に敏感でデザイン性の高い仕事をする場合に用いられることが多い。美容師になるには美容師国家資格が必要。厚生労働省指定の養成施設(美容師専門学校など)の必要過程を修了すると受験資格を得ることができる。まずは美容師専門学校の昼間過程に進むのが一般的だが、美容室で見習いとして働くなどしながら、夜間過程や通信過程を受講することもできる。
5位 ケーキデザイナー
ケーキデザイナーは、結婚式やパーティーなど特別な日をいろどる「スペシャルティ・ケーキ」や、テレビ・雑誌の撮影用など、注文されたオリジナルケーキを作るのが仕事だ。スイーツを作る技術のほか、デザイン性や独創性も求められる。専門学校や製菓コースのある大学・高校などでケーキ作りの基本を学び、洋菓子店などで修業していくと自分のデザインもできるようになる。デコレーションに必要なシュガークラフトなどを学ぶことも大切だ。
2023年の注目の資格・検定はコレ!
サッカー公式審判員は、公式試合で審判を務める資格。選手とは別な角度から、新たな視点でサッカーにかかわることができるよ。4級から1級までがあり、ランクによって主催団体が異なっている。最初の一歩となる4級は各都道府県の主催で、講習会を受ければ、だれでも取ることができる。講習会の受講資格は、「満12歳以上で心身ともに健康であること」だけ。今、サッカーをやっている人、サッカー中継を見るのが好きな人は、気軽にチャレンジしてみよう。
イータイピング・マスターは、パソコンのキーボードをどれだけ速く、正確に打てるかを判定する検定試験だ。パソコンの初心者がつまずきがちな、キーボードを使っての「タイピング(入力)」。自己流で操作している人もいるだろうが、いちいちキーボードの表面にある文字(かな、アルファベット)を確認しながらでは大変だ。イータイピング・マスターは、手もとを見ないで、視線をモニタ(画面)に向けたまま入力をする「タッチ・タイピング」というワザを磨くための検定試験で、だれでも受験できる。
歴史能力検定は、学校のテストや受験問題とはひと味ちがう、歴史の知識と理解を身につけるための検定だ。暗記の成果を問うものではなく、世界的な出来事の裏にある事がらを考えさせたり、テレビの大河ドラマやクイズ番組などで見聞きする話題を扱ったりしている。歴史の勉強は、過去を知るためだけでなく、未来に向かって人類がどう生きていくべきか、よりよい知恵やアイデアを身につけるためにも意味がある。小学生は5級、中学生なら4級が一つの目安だ。
文章読解・作成能力検定(文章検)は、わかりやすい文章を書くための技術が試される検定。例えば、「だれが」「どこで」「いつ」「何を」「なぜ」「どのようにして」といった項目を順序よく並べられるかなど文章力の基礎が身についているかはもちろん、さらに資料やグラフから必要な情報を読み取る力までも問われる。小中学生の最初の目標は4級だ。文章の読解力や作成能力を鍛えることで、長文を書くことに対する苦手意識の克服につながるほか、高校入試の記述問題対策にもなる。
生物分類技能検定は、生物の「種」の理解と知識をチェックする試験だ。生物学では種の分類がすべての基本で、生物それぞれの違いをはっきりさせ、同じ種類ごとに名まえをつけている。例えば、「ウナギ」と「マアナゴ」は見た目がそっくりだが、暮らし方や体のつくりに違いがあり、別々の種として分けられている。検定では、こういった種の名前を答える問題や、実物をスケッチする問題などが出る。植物の問題も出る。小中学生は、4級からトライしよう。テレビの動物番組や生き物図鑑が好きなら、4級はさほど難しくないはずだ。
小学生が選ぶ 将来つきたい職業ランキング
実際の小学生に「将来つきたい職業」について聞いている調査があります。「未来の仕事を探せ」コーナーで調べられているお仕事と違いがあるでしょうか。ぜひ下のリンクボタンから、調査結果をまとめた記事を確認してみてね。
小学生が選ぶ 将来つきたい職業ランキング(2022年版)
小学生が選ぶ 将来つきたい職業ランキング(2021年版)
小学生が選ぶ 将来つきたい職業ランキング(2020年版)