用意するもの
- メダカ2ひき
- 丸いペットボトル大・小(2L以上のもの・500mL以下のもの)各1本
- プラスチックの板(とうめい・白)各1まい
- だんボール紙
- はさみ
- カッターナイフ
- ガムテープ
- スマートフォン
- ものさし
実験方法
1

2Lと500mLの丸いペットボトルを底から10cmくらいのところで切ってメダカを入れるよう器をつくる。
注意:はさみを使うときは、けがをしないように気をつけよう。
注意:ペットボトルの切だん面にはさわらないこと。
2

2Lのペットボトルから作ったよう器の中に、500mLのペットボトルで作ったよう器を入れ、水とメダカを1ぴきずつ入れる。
3

だんボール紙で2のよう器をのせる台をつくる。
4

3のだんボールにとうめいな板をのせ、2のよう器をのせる。よう器の上には半とうめいの白い板をのせる。台の下にスマートフォンを置く。
5

メダカがどんな行動をするか観察する。スマートフォンのムービーきのうで録画しておくと、結果がわかりやすい。
実験をやり直すときは、メダカを一度水そうにもどしてから、もう一度セットし直そう。

まとめ方
録画したムービーを一時停止させて2ひきのメダカの頭と頭のきょりをものさしではかろう。
それぞれの静止画を画像にしてはるとわかりやすい。
時間ごとのきょりを書きこんで、どうなったかまとめよう。
■こんなふうになるよ

1ぴきのメダカが泳いで動き始めると、別のよう器に入っているメダカもそれを追うように動き始める。
なるべくいっしょにいようと行動するのがわかるよ。
なぜ? どうして?

この実験は、メダカに群(む)れをつくりやすい性質(せいしつ)があることをたしかめるもの。1ぴきが動くと、それを追いかけるようにもう1ぴきも動くのがわかったかな? とくに新しい環境(かんきょう)では不安を感じて群れになりやすいんだ。
よう器の上に白い板を置くのは、メダカは上からの変化に反応(はんのう)しやすく、そっちが気になってしまうことをふせぐためだよ。
この実験は、ぼくが働いている大学の学生たちもやっている実験で、学生たちはスマートフォンで録画した動画をアプリで分析(ぶんせき)しているよ。
メダカの研究はまだあまり進んでいなくて、わからないことがたくさんある。
2014 年にぼくたちは、メダカのメスが初対面のオスよりも事前にお見合いしたオスを好きになることをつきとめた。
みんなも実験してみてね。
かんしゅう:岡山大学 竹内秀明准教授
注意
- メダカを飼うための道具は、おうちの人に用意してもらうこと。
- メダカをきずつけたりせず、大切にあつかうこと。
- はさみを使うときは、けがをしないように気をつけよう。
- ペットボトルの切だん面にはさわらないこと。
- 実験のあとは、おうちの人といっしょに、しっかりとあとかたづけをし、小さい子どもの手がとどかないようにすること。