※この自由研究ではサランラップ®を使うよ。おうちの人といっしょに使ってね。
ふだん使 っている水 の量 を調 べる
[1]水 を使 うのはいつ、何 のためか考 えよう
私たちがふだん使う水は、大きく分けて飲用水と非飲用水に分けられる。飲用水は直接飲むほか、料理などに使い、体に取り入れることができる水のこと。非飲用水は、手洗い、うがい、歯みがき、食器洗い、洗たく、水洗トイレなどに使う、体に取り入れない水のこと。
ほかにはどんな場面で水を使うかな?
[2]使 う水 の量 を予想 しよう
手洗いするとき、歯みがきするとき、食器を洗うときなど、水を使う場面を書き出して、それぞれ水をどれくらい使うか予想しよう。
予想と結果を記入する表を用意しておくと、整理しやすいよ。
[3]使 う水 の量 をはかる
まずは、ウォーターバッグや2Lのペットボトルなどに水をいっぱいに入れ、重さをはかる。
次に、友だちや家族にウォーターバッグ(またはペットボトル)から水を出してもらい、実際に手を洗ったり歯みがきをしたりする。
それが終わったらまた重さをはかり、減った重さを計算する。水1L は1kg なので、1kg 減っていれば、水を1L 使ったことになるね。
[4]予想 した量 と比 べる
予想した量と実際に使った量を比べる。予想と大きくちがった場合は、その理由についても考えてみよう。
実際に水の使用量を調べてみて、どうだったかな? ふだんの生活のなかで、思ったよりもたくさんの水を使っていることにおどろいたかもしれないね。
特に飲用水は、摂取する量が少ないと脱水症状になってしまう。大地震が起こって水道が止まってしまったとき、飲用水がないとあなたや家族の体調が悪くなってしまうんだ。
だから、飲用水の備蓄はとても大事なことなんだ。大人だったらひとり1日2.5Lを目安に、最低でも3日分の水の備蓄をしておこう。
水 の使用 量 を減 らす工夫 を考 えよう
飲用水を備蓄したうえで、今度は水の使用量を節約する工夫について、考えたり調べたりしてみよう! さっき調べたふだんの使用量から、どれくらい減らせるかな?
●参考図書:「防災工作」NPO 法人プラス・アーツ/監修(学研プラス)
●参考サイト:「#家でも防災訓練してますか もしものときのサランラップ®活用術」
アイデア例 ①水 を流 しっぱなしにしない
水を流しっぱなしにすると、たくさんの水を使う。こまめに水を止め、必要なときだけ水を出すようにすると、どれくらい使う水を減らせるか調べてみよう。
アイデア例 ②水洗 いしなくてよいようにする
食器にサランラップ®をかけて使えば食器がよごれないから、洗うときの水を節約できるね。しかも、サランラップ®はハリ、コシがあって丈夫だし、器にかぶせやすい。実際にお皿にサランラップ®をかけて、ご飯を食べてみよう。洗うときの水を減らせるかな。
また、おにぎりをつくるときにサランラップ®を使えば衛生的だし手がよごれないから、手洗いに必要な水を減らすことができるよ。
<発展 >
災害時には、いろいろな場面で身近なサランラップ®がとっても役立つんだ。ここでしょうかいしている以外に、どんな使い方があるかな?
「#家でも防災訓練してますか もしものときのサランラップ®活用術」で調べてみよう!
<サランラップ®のひみつ>
サランラップ®は、お皿にぴたりと貼りついて食品を新鮮なまま保存できる食品用ラップ。とてもうすいフィルムなのにハリ・コシがあってじょうぶだから、上でしょうかいしているように“もしものとき”にも役立つんだね。
サランラップ®には食品を保存するために高いバリア性が備わっている。たとえば、水分をにがしにくいから食材がかんそうするのを防ぐことができるんだ。ほかにも、酸素やニオイを通しにくい性質をもっている。この「ニオイバリア性」をたしかめる実験もしょうかいしているよ。
まとめ
災害が起こると、水道の水が止まってしまうことがある。飲用水の備蓄が大切だ。そのうえで、できるだけ使う水の量を節約したい。そのために、まず、ふだん使っている水の量を調べ、災害のときに使う水の量を減らすためにできる工夫を考える。
<まとめ方 の例 >
◆これは東日本大震災を中学生の時に経験した若者”PLAY防”による防災教育コンテンツです
監修
地震学者
大木聖子先生
慶應義塾大学准教授。専門は地震学・災害情報・防災教育など。災害発生時を想像して書く「防災小説」など、“自分ごと”の防災意識を高める活動に注力している。
イラスト/イワミ*カイ