みんなは、いまどんなお仕事に興味を持っているかな。今回、200を超えるお仕事を調べられる学研キッズネットの「未来の仕事を探せ」コーナーから、2023年に読まれた回数が多い職業を大調査。
トップ10を、2024年の注目のお仕事としてランキングにしたよ。記事の後半では、同じように「資格・検定ガイド」コーナーから2023年にたくさん読まれたトップ5を紹介するよ。
ゲームクリエーターは今回もトップ! eスポーツ選手が初登場
2024年のランキングでは、社会の関心の高さを受けて新しくつくったeスポーツ選手が5位に初登場。みんなも注目していることが分かったね。
トップ5では、ゲームクリエーターが前回から続いて1位。前回5位から2位にアップしたのはケーキデザイナー。7位に登場したパティシエもあわせて調べている子が多そう。
サッカー選手も3位をキープ。保育士は前回の2位から4位になったけど人気は根強いようだね。前回4位だった美容師・ヘアデザイナーは、今回は8位だったよ。
2023年の6位の看護師、9位の医師がランク外となったのは、新型コロナウイルス感染症の対策や流行が落ち着きを見せ始めたこともあって医療系の職業への注目度が下がったのかもしれないね。
1位 ゲームクリエーター
ゲームクリエーターは、コンピュータやスマホのゲーム制作に関わる全員の呼び方のこと。ゲーム制作は、数十人から100人規模の専門家が協力して行う共同作業。どんなゲームを作るのかを考えるプランナーなどの企画職と、物語を書くシナリオライターやゲームが正しく動くようにプログラムを組むプログラマーなどの技術職がある。プログラマーはもちろん、その他の仕事を目指す人も、コンピュータやプログラム言語の基本知識を学んでおこう。ゲームの開発期間は1~2年と長く、情熱も必要。
2位 ケーキデザイナー
ケーキデザイナーは、結婚式やパーティーなど特別な日をいろどる「スペシャルティ・ケーキ」や、テレビ・雑誌の撮影用など、注文されたオリジナルケーキを作るのが仕事。スイーツを作る技術のほか、デザイン性や独創性も求められる。専門学校や製菓コースのある大学・高校などでケーキ作りの基本を学び、洋菓子店などで修業していくと自分のデザインもできるようになる。デコレーションに必要なシュガークラフトなどを学ぶことも大切。
3位 サッカー選手
サッカー選手は、プロスポーツ選手の中でも花形の職業の一つ。サッカーのクラブチームと契約し、活躍することで報酬を得る。日本のプロサッカーリーグはJ1、J2、J3に分けられ、それぞれのクラスで優勝を目指す。海外のチームにスカウトされて、日本以外で活躍する選手も増えている。プロサッカー選手になるには高校や大学などのチームで活躍してプロのクラブチームにスカウトされるか、またはプロサッカークラブのユースチーム(プロサッカークラブが運営する育成組織)に入って活躍して認められてクラブに入る方法などがある。
4位 保育士
保育士は、子どもを預かって育てる「保護者プラス先生」役。おとなの理屈が通じない相手に対応できるだけの、にんたい力や遊び心を持つ人に向いている。子どもを預かるだけでなく、食事などの生活習慣に関すること、言葉や運動の発達の手助けなども行う。保育士になるには国家資格が必要。厚生労働省が指定する養成施設(大学、短大、専門学校)を卒業するか、年2回ある保育士試験に合格すれば資格を取得できる。少子化で乳幼児の数は減っているが、国や自治体が「子育て支援」を積極的に行っており、活躍の場は広がっている。
5位 eスポーツ選手
eスポーツ選手は、コンピュータゲーム、ビデオゲームの対戦ゲームの競技大会に出場して勝利を目指す。eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略。eスポーツ選手になるための資格はないが、ゲーム好きというだけでプロになるのは難かしい。専門のコース・学科がある高校や大学などで知識やスキルを身につけよう。大会で活躍すればプロゲーミングチームからスカウトされることもあるし、「日本eスポーツ連合(JeSU)」は大会での実績を基に独自のプロライセンスを発行している。海外でのeスポーツ人気は日本以上で、将来はオリンピック種目になるかもしれない。
みんなのなりたい職業、受けたい資格・検定を募集中
みんながが将来「なりたい」と思っている職業はなんですか? 「未来の仕事を探せ」コーナーにない職業でも大丈夫。理由も教えてくれるとうれしいです。
今回5位になった「eスポーツ選手」の記事は昨年新しくつくったものです。このように、みんなの関心が高い職業の記事をつくっていくために「知りたい」職業も募集しているよ。
またこのあと紹介する資格・検定についても、みんなが持っている資格・検定とそれを受けた理由、これから受けてみたい資格・検定とその理由も教えてほしいな。
ぜひ下のリンクボタンから、投稿してみてね。
なりたい職業、受けたい検定を教えて
2024年の注目の資格・検定はコレ!
サッカー公式審判員は、公式試合で審判を務める資格。選手とは別な角度から、新たな視点でサッカーにかかわることができるよ。4級から1級までがあり、ランクによって主催団体が異なっている。最初の一歩となる4級は各都道府県の主催で、講習会を受ければ、だれでも取ることができる。講習会の受講資格は、「満12歳以上で心身ともに健康であること」だけ。今、サッカーをやっている人、サッカー中継を見るのが好きな人は、気軽にチャレンジしてみよう。
イータイピング・マスターは、パソコンのキーボードをどれだけ速く、正確に打てるかを判定する検定試験。パソコンの初心者がつまずきがちな、キーボードを使っての「タイピング(入力)」は、自己流で操作している人もいるだろうが、いちいちキーボードの表面にある文字(かな、アルファベット)を確認しながらでは大変。イータイピング・マスターは、手もとを見ないで、視線をモニタ(画面)に向けたまま入力をする「タッチ・タイピング」というワザを磨くための検定試験で、だれでも受験できる。
歴史能力検定は、学校のテストや受験問題とはひと味ちがう、歴史の知識と理解を身につけるための検定。暗記の成果を問うものではなく、世界的な出来事の裏にある事がらを考えさせたり、テレビの大河ドラマやクイズ番組などで見聞きする話題を扱ったりしている。歴史の勉強は、過去を知るためだけでなく、未来に向かって人類がどう生きていくべきか、よりよい知恵やアイデアを身につけるためにも意味がある。小学生は5級、中学生なら4級が学校で勉強した内容でチャレンジできる目安。
文章読解・作成能力検定(文章検)は、わかりやすい文章を書くための技術が試される検定。例えば、「だれが」「どこで」「いつ」「何を」「なぜ」「どのようにして」といった項目を順序よく並べられるかなど文章力の基礎が身についているかはもちろん、さらに資料やグラフから必要な情報を読み取る力までも問われる。小中学生の最初の目標は4級だ。文章の読解力や作成能力を鍛えることで、長文を書くことに対する苦手意識の克服につながるほか、高校入試の記述問題対策にもなる。
家庭料理技能検定は、料理についての総合的な知識と技術を試す検定。合格することで、その分野の職業につけるといったものではないが、自分の実力を試すには、いいものさしになる。受験者のうち4分の1以上が小中学生。いちばんやさしい5級は「食生活と栄養」「調理と衛生」について小学生で学ぶレベル、4級は中学の家庭科をマスターすれば合格できるレベルの筆記試験になっている。4、5級はインターネット上で完結するので、自宅でスマートフォンやタブレットから受験できる。1~3級は実技の二次試験があって、「2級合格は料理教室が開ける腕前」ともいわれているよ。
なりたい職業、受けたい検定を教えて
小学生が選ぶ 将来つきたい職業ランキング
学研総合教育研究所が実施する、実際の小学生に「将来つきたい職業」について聞いている調査があります。学研キッズネットでも、その結果をまとめた記事を公開しているよ。
「未来の仕事を探せ」コーナーで調べられているお仕事と違いがあるか、ぜひ下のリンクボタンから確認して、比べてみるとおもしろいかもしれません。
小学生が選ぶ 将来つきたい職業ランキング(2022年版)
小学生が選ぶ 将来つきたい職業ランキング(2021年版)
小学生が選ぶ 将来つきたい職業ランキング(2020年版)