実験 のポイント
下の5つのポイントで実験していくよ。
1.人物写真でボケを作ってみよう
2.暗く写る写真を明るくしてみよう
3.ズームで写真の印象を変えてみよう
4. 色味調整で雰囲気づくり
5.構図のバランスをとる
それぞれ、機能を使うとどんな風にみえるか、撮り比べて、
どうしてそうなったのか考えてみよう!
1 人物 写真 でボケを作 ってみよう
ボケってどんなもの?
カメラを使って何かにピントを合わせたとき、ピントが合っていないぼやけた部分がボケなんだ。これは人の目も同じで、普段は気にならないけど、注意して近くを見たり遠くを見たりしてみると、クッキリ見えているところとボケて見えているところに気づくよ。写真を撮るときに、このボケに注目してみよう。人物の背景をぼかすと、クッキリ写っている人物に視線が行きやすくなり、立体感が出て人物が引き立って見えるようになるよ。


※注意
スマートフォンの機種によってレンズの数が異なるため、うまくぼけないことがある。そんなときは、撮影モードを「写真」から「ポートレート」に変えてみると違いがわかりやすい。
【実験 】 ボケを大 きくする方法 その1 背景 から遠 ざかる
ボケは、ピントが合っている位置から離れるほど大きくぼやけて見えるから、ボケを大きくするためには、背景が遠くなるようにするといいよ。下の例のように、建物や植栽のすぐ近くに人物が立って写すと背景が近くなってボケにくいけど、人物と撮影者の距離を保ったまま、一緒に背景から離れるとボケやすくなる。実際に撮影して試してみよう。




【実験 】 ボケを大 きくする方法 その2 ピントが合 う位置 を近 づける
ピントが合う位置を近づける方法でも、背景が遠くなってボケやすくなるんだ。人物写真なら、できるだけ近づいて撮ればボケを大きくできるよ。この方法も実際に試してみよう。


《カメラ機能 を確認 》
思 ったところにピントを合 わせるには
ピント合わせは、写真の基本になる操作だよ。肝心な人物にピントが合っていないと人物がぼやけた、ピンボケ写真になってしまうからね。通常はスマートフォンを向けると人物の顔を認識して、画面上でいちばん近くて大きく写っている人物にピントが合うから、特にピントを気にしなくてもだいじょうぶ。でも二人以上の人物が前後に離れていたり、景色を見せるために人物を画面の端に置いたりしたときに、思ったところにピントが合わないことがあるんだ。そんなときは、合わせたいところをタッチすると、画面に四角い枠が出てそこにピントが合うようになるよ。


【しくみの解説 カメラと人の目のちがい】
人の目は、角膜と水晶体を通した光を網膜に像を作っているんだ。目に入った光は、水晶体の厚みを変えることでピント調節をしている。カメラは、水晶体の厚みを変える代わりに、レンズを前後に動かすことでピント調節を行う仕組みになっているよ。
《人の目の場合》
人の目は、水晶体の厚みを変えることによってピントを合わせている。
《カメラのレンズの場合》
カメラの場合、レンズを前後することでピントを合わせている(実際には、複数のレンズが組み合わされている)。
【スマートフォンのピント範囲】
スマートフォンのカメラの中には、何枚もの小さなレンズが入っているよ。でも、大きなカメラのようにレンズを動かすことができない。
そのため、スマートフォンは近くから遠くまでピントが合いやすい広角レンズを使っているんだ。だから、スマートフォンで撮る写真は、後ろの景色までクッキリ写ることが多いんだよ。レンズが3つ付いているスマートフォンでは望遠レンズが付いているから、3倍以上のズームにすると背景がぼけやすくなることもあるよ。
2 暗 く写 る写真 を明 るくしてみよう
光 の量 (露出 )を調整 する
日差しの強い日中や逆光(人物の後ろ側から光が当たっているとき)で撮影すると、人物が暗く写ってしまうことがあるんだ。こんなときは「露出調整」をすると、人物を明るく写せるよ。逆光の条件は、すぐに作れるから実際に操作を試してみよう。
【実験 】光 が後 ろ側 から当 たっている状態 で人物 を撮影 する




《カメラ機能 を確認 》
どのくらい明 るくすればいい?
どのくらい明るくすればいいかは、写真の中でいちばん目立つところで判断するといいよ。人物写真なら、やっぱり顔の部分になるね! 顔が明るく写るように調整してみよう。
【しくみの解説 カメラが判断する明るさ】
スマートフォンのカメラは、写真が明るすぎたり暗すぎたりしないように、ちょうどよい明るさを自動で考えてくれるんだ。
カメラは画面全体を見て、明るすぎるとき → 少し暗くする
暗すぎるとき → 少し明るくするという調整をしているよ。
でも、ときどきカメラがまちがえることもあるんだ。たとえば、人物の後ろに太陽や明るい空があると、カメラは「とても明るい!」と思ってしまう。そのため、人の顔が暗く写ることがあるよ。また、桜の花や雪景色など、白っぽいものが画面いっぱいに写るときも、カメラは明るすぎると考えて、写真を暗くしてしまうことがあるんだ。
3 ズーム倍率 で写真 の印象 を変 える
〔効果 1〕 人物 を大 きく写 せる
スマートフォンのレンズのズームは標準が1倍だけど、目で見ているより広く写る広角レンズになっているよ。だから、全身の写真を写したりするときに写しやすい仕組みになっている。2倍、3倍と大きくなるにつれ、人物を大きく写すことができるよ。反対に、0.5倍(スマホによっては0.6倍など)のように小さくすると人物が小さく写るようになるんだ。
【実験 】自分 の位置 は変 えずに、倍率 を変 えてみる




〔効果 2〕 背景 の広 さと遠近感 が変 わる
人物が同じ大きさに写るようにしてスマートフォンのズームを変えると、背景の写る範囲が変わってくるよ。0.5倍では最も広い範囲が写り、1倍、2倍、3倍と大きくなるにつれて、写る範囲が狭くなっていくよ。
同時に遠近感が変わってくることも確認しよう。0.5倍では、遠近感が強く出て立体的に見える。1倍、2倍と大きくしていくと、遠近感が薄れて距離の差が感じられなくなるよ。
【実験 】撮影者 が前後 に動 きながら、人物 を同 じ大 きさに写 す




〔効果 3〕 倍率 が小 さいほど、ゆがんで写 る
写真の真ん中と周辺で、人物の姿形が少し変わってしまうことを、ゆがみというよ。人物を大きく撮るとゆがみの違いがわかりやすい。1倍では少し頭でっかちだけど、2倍と3倍になるにつれ、ゆがみは感じられなくなる。ただし、倍率を上げると画質が下がることがあるので注意しよう。
【実験 】人物 を同 じ位置 から、倍率 を変 えて撮影 してみる

【しくみの解説 ズーム倍率とゆがみ】
スマートフォンのカメラで0.5倍のような超広角を使うと、写真が少しゆがんて見えることがあるよ。これは、レンズのまん中と端っこでは光の曲がり方が少しちがうからなんだ。そのため、広い範囲を写すほど、写真の端にあるものがのびたり大きく見えたりすることがあるよ。でも、このゆがみは悪いことばかりじゃないんだ。近くによって撮ると、手前のものが大きく見えて、迫力のある写真になるよ。倍率を上げるとゆがみが少なくなる理由は、レンズの真ん中の部分を使うようになるから。また、レンズが3つ付いているスマートフォンでは、遠くのものを大きく写す望遠レンズがあるので、さらに自然な写りになることがあるよ。
【発展 !】ゆがみをうまく使 って迫力 を出 そう
超広角(0.5倍)のゆがみを利用すると迫力のある写真になる。コツはグッと寄って大きく写すことだよ。また、「離れたときと近づいたとき」、「画面の中心部と周辺部でゆがみに違いがあること」を確認してみるといいよ。


4 色 み調整 で雰囲気 づくり
色 みを変 えるフィルタ機能
写真を撮るときに、フィルタ機能を使って雰囲気を変えてみよう。スマートフォンの機種によって使えるフィルタの数や名称が異なるけど、まずは「暖かい」、「冷たい」、「モノクロ」やそれに近い色みを試してみるといいよ。
それぞれ、どんな印象になるかな?

【実験 】「暖 かい」などの暖色 系 フィルタを使 ってみる
暖色系のフィルタを使うと、午後や夕方のような、ゆったりとしたやわらかい雰囲気が出せる。


【実験 】「冷 たい」などの寒色 系 フィルタを使 ってみる
寒色系のフィルタを使うと、早朝や日陰のような、キリッと引き締まった雰囲気が出せる。


【実験 】「モノクロ」系 フィルタを使 ってみる
色がなくなると、目に入ってくる情報が整理され、主題の人物に集中できるようになる。


【しくみの解説 フィルタとは】
スマートフォンの中のコンピューターが、写真の色を自動で計算して色を塗り替えているよ。どんな気持ちや場面を伝えたいか考えながら使い分けるといいよ。
5 構図 のバランスをとる。
グリッド線 を構図 づくりの目安 にしよう
グリッド線とは、縦横に2本ずつ出る線を指すよ。人物を入れた構図をつくるときは、グリッド線の交点に人物の顔を配置するとバランスが取りやすくなるから、実際にやってみよう。また、風景を撮るときは地平線や建物などの直線を、グリッド線の線上に合わせるといいよ。
【実験 】グリット線 を使 って撮影 してみよう。




【実験 】「アスペクト比 」で変化 をつける
「アスペクト比」とは、縦横の比率のこと。普段使っている写真アプリの画面は「縦4:横3」になっているよ。カメラの設定からアスペクト比を選ぶと、正方形の「縦1:横1」や縦長の「縦16:横9」が選べるんだ。比率を変えると写真の印象が変わるのでいろいろ試して好みの比率を見つけよう。




【しくみの解説 三分割法】
写真を撮るとき、写したい人を画面のちょうど「真ん中」に置くと、まるで日の丸の旗(日の丸構図)のようになって、少し窮屈に見えたり、普通の写真になりがちになるよ。
実は、絵や写真の世界には「画面を縦と横に3つずつに分けたとき、線と線が交わる『4つの交差点』のどこかに主役を置くと、人間は自動的に『バランスが良くておしゃれだな!』と感じる」という不思議な脳の仕組み(ルール)があるんだ。これを「三分割法」と呼ぶよ。
スマートフォンの「グリッド線」は、そのおしゃれに見える交差点がどこにあるかを、一目でパッと見つけられるように教えてくれる便利な目印だよ。
実験 結果 をまとめてみよう!
・撮影した日時、場所、この実験をやろうとしたきっかけをかこう
・実験①~⑤の実験比較写真を貼り、それぞれの写真の見え方の違いと、しくみをまとめよう
・①~⑤を工夫して、写真を撮り、ベストな1枚をえらび、ワークシートに貼る
・ベスト写真はどんな機能を使ったか、どこを工夫したかを述べる
・自由研究をやってみての感想
を、ワークシートにまとめてみよう!


監修:秀明大学/大山光晴
実験 で撮影 した力作 を、コンテストに応募 しよう!

この実験で、スマートフォンの機能を使って撮影したベストな一枚を、撮ったときの感想とともにコンテストに応募しよう!
株式会社アイデムでは『アイデム写真コンテスト「はたらくすがた」』を行っているよ。大人の働く姿を写した写真であれば応募OK!今回実験で紹介したスマートフォンのテクニックを駆使して撮影してみてね。webと郵送、どちらからでも応募できるよ。
※応募するときには、撮影をさせてもらった人にも伝え、許可をもらおう。
応募 スケジュール
| 9月16日(水) | 締切(当日消印有効) |
|---|---|
| 10月上旬 | 最終選考-入賞候補者へ連絡/元データ提出のお願い |
| 11月中旬 | 入賞発表-朝日小学生新聞、朝日中高生新聞、アイデムホームページ上にて |
| 11月28日(土) | 表彰式(予定)会場:東京都内ホテル |
| 11月下旬 | 参加賞発送 |
| 12月上旬 | 賞状・副賞発送 |
※スケジュール・イベントはやむを得ず中止・変更する場合があります。
※上位入賞者と保護者1名を表彰式にご招待します。
写真 コンテストのWebから、「写真 の撮 り方 ガイドブック」がダウンロードできるよ!
くわしくは応募要項のページを見てね。









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