「体のクーラー」ってなに?

真夏に外で遊んでいると、顔が赤くなったり、たくさん汗をかいたりします。これは、体が熱くなりすぎないように、自分で冷やしているからです。体の中には「体温」という熱があり、約37℃になるように調節しています。
なので、暑くなると体は……
・血管を広げ、皮膚の血流を増やして熱を外に逃がす
・汗をかき、汗が皮膚から蒸発するときに熱を外に逃がす
という「クーラー」のような働きをします。
夏バテはどうして起こるの?

暑い日が続くと、次のようなことが体に起こります。
・汗で体の中の水分が減り、汗と一緒に塩分(ナトリウム)も出ていく
・暑い外と、涼しいところ(家の中や電車の中)を行き来すると、体のクーラーを動かす「自律神経」が疲れる
・寝つきが悪くなり、睡眠不足になる
・冷たいものを食べたり飲んだりするため、胃腸が弱る
すると、「だるい」「食べたくない」「つかれやすい」といった症状が出てきます。これが夏バテと呼ばれます。
熱中症はどうして起こるの?

もっと暑くなると、体のクーラーが間に合わず、体の中に熱がたまって水分不足で血液のめぐりも悪くなります。すると…
・めまい
・頭がいたい
・吐き気
・意識がぼんやりする
といった症状が出ます。これが熱中症です。そうならないようにするには、のどがかわく前に水分を飲むことがとても大切です。
体のクーラーを助ける飲みもの「シャリシャリ!アイススラリー」

「スラリー(slurry)」とは、「細かい氷や粒が、液体に混ざった状態」という意味の英語です。アイススラリーは、飲み物と氷を混ぜ、ストローでも飲めるくらいのシャリシャリした硬さにして作ります。氷の粒がとけるときに、体の熱を奪うため、体の中から効率よく冷やすことができるのです。
ここでは、山形県立谷地高校の野球部のマネージャーたちが、選手が熱中症にならないように考えた、かんたんに作れるアイススラリーのレシピを紹介します。このレシピは、東京家政大学生活科学研究所が主催し、身近な暮らしの中から独創的な科学的探究をした高校生らを表彰する「生活創造コンクール」で、2024年度に優秀賞を受賞しました。
用意するもの

・スポーツドリンク 300mL
・スポーツドリンクを凍らせた氷 200g
・嚥下食用とろみ剤 約2.2~2.3g
作り方
①スポーツドリンクを冷凍庫に入れて凍らせる。
②氷を砕けるミキサーやブレンダーを使って、①で凍らせたスポーツドリンクと凍っていないスポーツドリンクを数秒混ぜる。
③最後にとろみ剤を加えて、1分程度「強」モードでミキサーにかければかんせい!
※ミキサーやブレンダーがない場合は、二重にしたポリ袋に材料を入れて口を閉じ、すりこぎで氷を砕いて混ぜてもいいよ。
なぜいいの?
スポーツドリンクには水分、塩分、糖分が入っているので、汗で失ったものをまとめて補給できます。とろみ剤を加えると、水と氷の粒がすぐに分離しなくなります。のどをゆっくり通り、じんわりと冷たさが広がることで、体の中の熱を効果的に取ってくれます。
体を元気にする夏ごはんづくりにチャレンジ!
火を使わない! ツナと枝豆、塩昆布のおにぎり

材料(2人分)

・ごはん 2人分
・ツナ缶 1缶
・冷凍枝豆 100g
・塩昆布 少々
・白ごま
作り方

①ツナ缶を開けて、油を切る。
②冷凍枝豆をレンジで袋の表示どおりに解凍する。
③すべての材料をボウルに入れて混ぜて、最後はおにぎりにすればかんせい!
どうしてこの組み合わせが体を元気にしてくれるの?
| 食べもの | はたらき |
|---|---|
| ツナ | タンパク質が筋肉を作り、体のつかれをとってくれる。 |
| 枝豆 | ビタミンB1が、ご飯の糖質をエネルギーに変えてくれる。 |
| 塩昆布 | 汗で失われた電解質を補ってくれる。 |
| ごま | ビタミンEが体の回復を助けてくれる。 |
かんたんにできる1品! みそだれキュウリ

材料(2人分)

・きゅうり 2本
・味噌 大さじ2
・砂糖 小さじ2
・みりん 小さじ2
・水 小さじ2
・にんにくのすりおろし 少々(チューブでも可)
・すりごま 大さじ1
作り方

①キュウリをスティック状に切る(心配な人は、大人と一緒に切りましょう)
②すりごま以外の調味料を耐熱容器に入れてよく混ぜる
③ラップをせずに、600Wで30秒加熱し、一度取り出して混ぜる。
④ディップしづらい固さだったら、追加で10秒加熱する。
⑤粗熱がとれたら、すりごまを入れて混ぜ、キュウリをつけて食べる
どうしてこの組み合わせが体を元気にしてくれるの?
| 食べもの | はたらき |
|---|---|
| きゅうり | 汗で失われる水分とカリウムを補給できる。 |
| 味噌 | 汗で失われる塩分が補える。 |
| ごま | ビタミンEが体の回復を助けてくれる。 |
このように、食べ物に含まれる栄養素にはそれぞれ役割があります。ちなみに、枝豆と、味噌の材料の大豆は同じ植物です。若いうちに収穫するのが枝豆で、成熟後に乾燥させて収穫するのが大豆。枝豆は「野菜」のようにビタミンや葉酸などが多く、大豆は「畑のお肉」と呼ばれるようにタンパク質が豊富です。暑い夏を元気に過ごすため、ご飯やタンパク質、野菜をバランスよく食べましょう。下記の「おしごと年鑑」のページもぜひ、参考にしてくださいね!
野菜って体のなかでどんな仕事をしているの?(日清医療食品株式会社)
制作:おしごとはくぶつかん編集部









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