新型 コロナウイルスは、手洗 いに弱 いの?
かぜは、さまざまなウイルスが原因で起こる。コロナウイルスもそのひとつ。2019年末から多くの国で感染が広がった新型コロナウイルスは、新しい種類のコロナウイルスだ。
新型コロナウイルスに感染し、発症すると、発熱やせき、だるさ、息切れ、のどの痛み、頭痛、肺炎などが引き起こされ、症状が重くなると、命に関わることもある。
新型コロナウイルスは、新しく見つかったウイルスなので、確実にきき目がある治療薬や予防接種がない(2020年7月1日現在)。
だから、かからないように予防することが大切だ。そして、予防の第一歩は“手を洗うこと”なんだ。
新型コロナウイルスなどをはじめとするウイルスは、自分自身では増えることができない。ほかの生き物の細胞に入りこんで増えるんだ。
ウイルスは、いろいろな道筋で人から人にうつる(感染)。新型コロナウイルスは、目、鼻、口といったねん膜から体に入りこむ。多くの場合、ウイルスをさわった手で目などをさわることが原因だといわれている。
だから、しっかり手を洗うことが、ウイルスから体を守ることになる。
水で手を洗うと、手についたウイルスをおし流し、手のウイルスが少なくなるので、感染の予防になる。石けんを使うとさらに効果が高くなる。
新型コロナウイルスは脂質の膜でおおわれていて、これがこわれると、感染力が弱まるといわれている。
石けんにふくまれる界面活性剤という成分には、この膜をこわすはたらきがある。だから、流水だけで手洗いするより、石けんを使ったほうが効果的なんだよ。
こまめに洗 う、ていねいに洗 う
目に見えない、小さな小さなウイルスは、どこについているかわからない。
ドアノブやスイッチ、電車のつり革、階段の手すりなど、いろいろな人の手がふれる場所には、ウイルスがついている可能性が高い。わたしたちは、気をつけていても、どうしてもいろいろなところをさわってしまう。
また、家の中でも、外から帰ってきた人がさわったところには、ウイルスがついているかもしれない。それに、自分が外でウイルスにさわり、家の中のいろいろなところをさわることで、ほかの人にうつしてしまう危険をつくってしまっているかもしれない。
そこで、外出から帰った時や、いろいろなところをさわった時、くしゃみやせきをした時などには、こまめに手を洗う習慣をつけよう。
手を洗う時は、水でさっと流すだけでなく、正しい方法で洗うことも大切だ。
次のような方法で洗うように心がけよう。
正 しい手 の洗 い方
手を洗う時は、水でさっと流すだけでなく、正しい方法で洗うことも大切だ。
次のような方法で洗うように心がけよう。
つめを短くしておくこと。時計や指輪、ブレスレットなどははずす。
1、流水で手をよくぬらし、石けんをあわ立てて、手のひらをよくこする。
2、両手のこうをこすり洗いする。
3、指先、つめの間をよくこする。
4、指の間を洗う。
5、親指と手のひらをねじり洗いする。
6、手首もしっかり洗う。
・15秒以上かけて、しっかり洗おう。
・洗い終わったら、十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルでふきとり、かわかそう。
外出する時は、水や石けんが使えない場合に備えて、手指用の消毒剤や除菌シート(アルコールタイプ)などを持ち歩くと便利だ。そして、手が清潔になるまでは、目や鼻、口をさわらないように注意しよう。
自由 研究 にまとめよう
手洗いについてわかったことを自由研究にまとめてみよう。
まとめに便利なパソコンソフト<spanstyle=”color:red;”>PowerPoint(パワーポイント)用のテンプレートを用意しています。ぜひ活用してください。