用意 するもの
・小さめのグラス
・さら(水受け)
・古いハガキ
・ジュース
・水
・はさみ
注意:ぬれてもいいように、テーブルの上に新聞紙やビニールシートをしいてから実験しましょう。
やり方
●作り方
1)グラスにジュースをぎりぎりいっぱいまで入れる。そして、古いハガキをてきとうな大きさに切って、その上にのせる。(もうひとつのグラスには水をなみなみに入れて、さらの上に置いておきます。)
2)ハガキを手でおさえたまま、グラスをゆっくりひっくり返します。さかさまにした後、ハガキから手をはなしてもジュースはこぼれません。
3)これを、水の入ったグラスの上にそっと重ねれば、二階建てのできあがりです。
どうしてこうなるの?
●さかさまにしてもジュースがこぼれないのは、なぜ?
ハガキを下から、空気がおしているからです。この空気の力を大気圧といいます。
大気圧は、1平方センチメートル(一辺が1センチメートルの正方形の面積)に約1キログラムもの大きさになります。この力は上からだけでなく、横からも下からも働いています。ふだんは気にしていませんが、きみたちの体にも、大気圧はいつも働いているのです。
もう一つ、こぼれない理由があります。水やジュースにはものを引きつける力があり、グラスのふちとハガキを引っぱってピッタリくっつけてしまうので、こぼれないのです。この力を表面張力といいます。水やジュースのかわりに砂でやると、グラスとハガキの間にすき間ができてうまくいきません。
●自由研究のヒント
いろいろな容器(と水)でためしてみましょう。口の小さなビンでもこぼれないでしょうか?
発展実験/水とジュースの引っこし実験にちょうせんしよう!
二階建てができたら、つぎは、引っこし実験をやってみましょう。
二階のジュースと一階の水が入れかわってしまうという、不思議な科学マジックです。
やり方
1)2つのグラスの間にあるハガキを少しずらします。グラスがずれないように注意しながら、2ミリメートルくらいのすき間をつくりましょう。
2)すると、ジュースが下のグラスにゆっくりうつっていきます。と同時に、水が上に上がっていきます。
3)しばらくすると、下から順に、ジュース、水、ジュース、水と4だんに分かれます。
●なぜ?
ジュースのほうが水より少し重いため、下にしずんでいくからです。すき間がせまいと静かに移動するので、ジュースと水はほとんどまざらないで入れかわることができるのです。
ジュースのかわりに、かき氷シロップと水、食塩水と水、油と水など、いろいろな液体でためしてみましょう。