調べ方
90歳(さい)ぐらいのお年よりに、昔の食べ物についてお話を聞く。作り方もくわしく聞こう。
ヒアリングのしかた
お年よりの所へ行って(おうちの方など、おとなについてきてもらおう)、インタビューし、聞いたことをヒアリングシートやノートにメモする。
時間は2時間が目安。お名前、お年、生まれ育った所から聞き始めて、聞きたいことを何でも聞けばいい。
あらかじめ質問(しつもん)を用意していくのも大事だけれど、その質問に答えてもらって終わりじゃもったいない。お年よりのペースで自由に話してもらうと、より深い貴重(きちょう)なお話が聞ける場合が多いよ。
知り合いに90歳ぐらいのお年よりがいない場合
福祉(ふくし)協議会や町内会にしょうかいしてもらおう。すぐに見つからなければ、もう少し年のわかい身近なおじいちゃん、おばあちゃんでもいいよ。
用意するもの・準備しておくこと
- ヒアリングシートまたはノート
ヒアリングした内容をシートやノートにメモしていこう。シートは多めに用意しておこう。 - 筆記用具
- カメラ・ビデオカメラ
写真やビデオをとってもよいか、また、研究の発表に使っていいか、確認(かくにん)しよう。 - ICレコーダーなどの録音機器があると便利だよ。
- お話を聞く前に、古い昔の写真をさがしておいてもらうと、昔のくらしを思い出してもらいやすくなるよ。
- 白いノートやスケッチブックも持っていくと、わかりにくいことはその場で絵をかいて説明してもらえるかもしれないよ。
まとめ方

まず、ヒアリングのときのようすをまとめよう。
それから、お話で聞いた食べ物を実際に作って食べてみよう。作るときにどんなところが難しかったか、どんな味がしたかなど、感じたことや考えたことをまとめてみよう。
お年よりが昔その食べ物を食べたときのようすや気持ちもいっしょにまとめよう。
※料理をするときはおうちの方といっしょにやろう。
むかしの食べ物の例
むぎこ(むぎこがし)

お年よりに聞いたお話し(三重県志摩市)
麦をいって、それを家でひきうすでゴリゴリとひいて砂糖(さとう)を入れて。砂糖もなかったな。それでお湯でこう混(ま)ぜて。砂糖もよう買わんもんで、ちょっと入れる、それと塩をかけて。何もうまくないねん(笑)。
子どもやもんで、(20センチ四方ぐらいの)新聞紙持って遊びに行くね、家にあるいまめの葉っぱを持って、それですくって食うてな。
取材協力:東京都市大学環境学部 古川柳蔵
「まとめ方のコツ 調べ学習の例」を見てみよう
調べ学習をするときの注意
調べ学習をする前に必ずおうちの方といっしょに読んでね。
- 調査(ちょうさ)などに出かけるときは、自動車や歩行者などに注意し、きけんな場所には近づかないようにしよう。
- 遠くに出かけるときは、大人といっしょに行こう。
- 博物館や図書館などでは、さわいだり走ったりしないこと。また、展示(てんじ)されているものにむやみにさわらないこと。
- 店などの調査をするときは、必ず行く前に許可(きょか)をとり、お客さんなどのめいわくにならないようにしよう。
- 会社などに電話をするときは、まず名前を伝えてから用件をはっきり話そう。相手のめいわくにならないように、電話で話している時間があるかどうか確(たし)かめること。
- 工場見学をするときは、ルールを守り、写真さつえいなどをしてもよいか、確(たし)かめよう。
- 人に話を聞きに行くときは、行く前に都合のよい日時を聞き、時間におくれないようにしよう。終わったら、必ずお礼を言おう。
- このほか、それぞれの自由研究のページにある注意もよく読んでから、研究を始めよう。