用意 するもの
・磁石
・フィルムケース
・ビニールぶくろ
・金づち
・クリップや針
やり方
●じゅんび
1)磁石をビニールぶくろに入れ、ブロックや石など固いものの上に置きます。そして、金づちでたたいて、磁石を細かくくだきます。
2)プラスチックなど磁石以外のものを取りのぞき、こなごなになった磁石をフィルムケースに入れます。
●やり方
1)まず、フィルムケースを手で持って、かしゃかしゃと5~6回ふります。
2)それをクリップ(針など)に近づけてみましょう。でも、クリップはくっつきません。こなごなになった磁石全体は、磁石ではなくなっています。
3)つぎに、フィルムケースに別の磁石をくっつけてみます。すると、フィルムケースがクリップをくっつけるようになります。こなごな磁石全体が、磁石になったわけです。
※うまくクリップがくっつかない場合は、フィルムケースに別の磁石をくっつけたまま、5~6回ふってから試してみましょう。
4)ふれば磁石でなくなり、別の磁石をくっつけると磁石に早変わり。この実験は何回でもくりかえせます。
なぜ、磁石 になったり、磁石 でなくなったりするの?
磁石は、とても小さな磁石の集まりであることを示す実験です。
ひとつひとつの小さな磁石のつぶがバラバラな方向を向いていては、おたがいの磁力が打ち消し合って、全体として磁石の性質は現れません。これがフィルムケースをふった時にあたります。
フィルムケースに磁石をくっつけると、その磁力によって、小さな磁石ひとつひとつの向きが一方向にそろいます。すると、全体として磁力が現れます。
物は原子という大変小さなつぶが集まってできています。わたしたちがふだん手にする磁石は、向きがそろった、原子くらい小さな「磁石」が集まってできています。
・フィルムケース入りのこなごな磁石を2つ作りましょう。おたがいに引き合うようにするためには、どうしたらいいでしょうか?また、どうしたら、反発するようになるでしょうか?N極とS極の問題です。
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