用意 するもの
・す焼きの人形
・食塩水を入れるよう器(人形が入る大きさで、あまり深くないもの)
・食塩
・コップ
・スプーン
・水
やり方
●じゅんび
1)こい食塩水を作ります。コップの水に、スプーンで山もり2はいくらいの食塩を入れ、よくかきまぜてとかします。
2)よう器の中にす焼きの人形をセットします。
3)作った食塩水をよう器に注ぎます。す焼きの人形の下の方が、食塩水につかるようにしてください。
4)人形の入ったよう器を風通しのいいところに置いておきます。
●やり方
実験は見ているだけで進みますが、変化はとてもゆっくりしたものですから、毎日決まった時間に観察するといいでしょう。少しずつ水が蒸発してへっていきますので、食塩水がなくならないように注意しながら実験してください。気がついたら同じくらいのこさの食塩水をたします。
何日かすると、人形の表面にうっすらと食塩の結晶ができてきます。そして、2週間くらいたつと、塩の結晶が育って、雪だるまのように、白くてもこもこした感じになります。
・食塩水は、どれくらいまでこくすることができるでしょうか?コップ1ぱいの水に、スプーン何ばいの食塩がとけるか調べてみましょう。
・できた塩の結晶をけずり取って、虫めがねや顕微鏡で見てみましょう。
なぜ、人形 の表面 に塩 の結晶 ができるの?
水は、せまいすきまがあると、そこを進んでいく性質があります。これを毛細管現象といいます。す焼きの人形は、表面に小さなでこぼこがたくさんあってざらざらしています。その間のすきまを食塩水がしみこむように進んでいくのです。
食塩水のうち、水は空気にふれた部分から蒸発してなくなりますが、塩はそうはいきません。塩は蒸発せずに、人形の表面に結晶として残るのです。食塩水は少しずつですが、あとからあとから進んできては蒸発することをくり返します。こうして、塩の結晶はだんだん大きくなっていくのです。
1つの結晶はほとんど透明ですが、たくさんの結晶が集まったところに当たった光はあらゆる方向に反射するので、全体としては白く見えます。雪も小さな氷のつぶですから、1つはほとんど透明ですが、積もった雪は、やはりいろいろな方向に光が反射して、全体としては白く見えます。塩の結晶人形が雪だるまのように白く見えるのは、このためです。
・風通しのいいところと悪いところでは、結晶のでき方にどんなちがいがあるでしょう?
・日当たりがいいところと悪いところでは、どうでしょうか?
【関連ページ】100円ショップ大実験
■小型マッサージ機をせおってたわしが走り出す
■大気圧の助けをかりて完成!二階建てグラス
■えっ、なんで!?あみ目からもれない水
■園芸用の金属ネームプレートでボルタの電池作り
■くるくる回して急速冷とう「ひえひえマシン」
■100円化粧品で探偵ごっこ。アイシャドウで指紋検出
■グラスの底が凹レンズ「ガリレイ式望遠鏡」
■見えない力でゆれる「アルミホイルのぶらんこ」
■ものさしのすべり台からコインがジャンプ「コイン自動選別機」
■びっくりするほど飛び上がる「親子ボールの二段ロケット」
■ブルブル振動で科学マジック「ピンポン玉浮上」
■グラスをはなさないファイルシート「くっつきクレーン」
■コイル状のキーホルダーで「ハンディばねばかり」
■とってもカンタン、でもハマってしまう「おたま凹面鏡」
■ぶらんこの原理をたわしで研究「たわしの思い出ぶらんこ」
■ダンベルで学ぶ「回転モーメント」。どっちにころがる?
■洗面器を使ってえがく「声の振動模様」
■規則だったルールがおもしろい「ビー玉の追突実験」
■磁石はなぜ磁石なのかの実験「こなごな磁石」
■ふいてもふいても飛び出さない「じょうごの中のピンポン玉」
■時計をふり回して実験「目覚ましドップラー効果」
■コーヒーフィルターで色を分析「超かんたんクロマトグラフィー」
■超かんたん超軽量「クッション・グライダー」
■ひとりでに逆に回り始める逆回転!「超能力スプーン」
■発泡パワーで天までとどけ!「ペットボトル・ロケット」
■光のマジックボックス「ゴミ箱ピンホールカメラ」
■小型マッサージ機で歯ブラシが虫に変身!「歯ブラシ虫」
■大きいのと小さいの、どっちが強い?「風船の力くらべ」
■水の上下で温度変化が分かる「ストロー温度計」
■テントウムシがステッキを登る「ふしぎマジックステッキ」
■顔が小さくなったり大きくなったり、洗面器で「凹凸面鏡」
【100円ショップ大実験】まとめ(1/3)
【100円ショップ大実験】まとめ(2/3)
【100円ショップ大実験】まとめ(3/3)